＜28日目、2000年6月28日＞　伊達市有珠町2日目・アルトリ岬キャンプ場

　８時起床。昨晩は強風でテントのフライシートを固定するペグが何本も抜け、フライが舞い上がってしまいテントに雨がしみてしまった。地面が固くペグを深く差すことができなかったためだ。

　朝になってもまだ雨はしとしとと降っている。「アルトリ岬キャンプ場」に設営したテントの中から出ることもできず、餌をねだりに来た猫と遊んだり、明日の予定を立てて時間をつぶす。いつになくイベントの少ない日だ。今回の旅の野宿は最初から最後まで雨に降られ続けられてしまった。

　午後に雨が止み外に出て有珠山方向を見るが、まだ霧が深くその姿を目にすることはできない。15時を過ぎてもう一度有珠山の方を見てみる。山の端の方からもくもくと噴煙を上げているが見えた。多分あそこが今回の噴火口なのだろう。

　函館に行く途中に無理をして、有珠山見学をコースに組み込んだかいがあった。噴煙を上げている様子も見れ一応目的は達成できたようだ。