道の駅「あさひかわ」に続き、今回は道の駅ひがしかわ「道草館」とその周辺のお店を紹介します。
道の駅ひがしかわ「道草館」を散策
東川町について
東川町は以下の特色があり、最近はテレビや雑誌などのメディアでも多く取り上げられています。
- 写真の町。写真を通じたまちづくりをしている。
- 近年、移住者が多く人口が年々増加している。
- カフェや雑貨店が多い。
- 手作り家具の工房が多い。
- 自然公園「大雪山国立公園」の区域の一部で、自然に囲まれている。
東川は、人口減が続く北海道で、年々移住者が増えている人気があるエリアです。
少しでも東川町の魅力に触れてみたいと思い、実際に東川の道の駅を訪れてみました。
旭川市街から「道草館」へ
道の駅ひがしかわ「道草館」は、JR旭川駅より車で約30分の場所にあります。
定期バスや観光地バスもありますので、詳しくは下のリンク先のページで、ご確認ください。
緑色の屋根の建物が「道草館」になります。
訪れたときは、ちょうど観光バスからお客さんが降りてきたところで、多くの人で賑わっていました。
ショーウィンドウには、「ニポポ」の木彫り人形もありました。
(後半でご紹介します)
特産品の展示販売コーナー
東川町は、自然公園「大雪山国立公園」の区域の一部ということもあり、壁には大雪山の四季の写真が多く飾られています。
物販コーナーには、特産品の米や野菜、加工品、雑貨が並んでいます。
東川町は「写真の町」ということもあり、写真やカメラのキャラクターグッズも多く並んでいました。
こちらでは、米粉の手作りスコーンの販売をしていました。
北海道のお菓子には、北海道産の小麦粉を使ったものが多いですが、東川町には、北海道産米の米粉を使ったケーキやパンのお店があります。
なかでもゝ月庵(てんげつあん)の「米粉のシフォンケーキ」は有名です。
公式ゝ月庵
こちらでは、フェアトレードで交換した素材で作られたスコーンが販売されていました。
「フェアトレード」とは、調べるまで知りませんでしたが、以下の意味だそうです。
フェアトレードは、発展途上国で作られる食料品や日用品を適正な価格で買い取り、労働者の生活改善や経済的な自立を助ける貿易です。
新聞記事より
なかなか志が高い取り組みですね。
館内の散策中に、館内放送でラジオが流れていたのですが、声の主は館内にいました(笑)
ここ道草館は、コミュニティラジオのサテライトスタジオを兼ねていて、この場所から月2回ほど生放送を行なっているそうです。
お米のコーナーでは、北海道産米の「ゆめぴりか」、「きたくりん」、「おぼろづき」が展示販売されていました。
チャートで見比べてみると「ゆめぴりか」は、甘みが強く、粘り、堅さのバランスも良く、人気がある理由がよくわかります。
(12段階評価で表しています)
※出典:「北海道米LOVE」
下の写真の本『東川のプロフェッショナルたち』は、東川の各分野で活躍する24人の生き方、働き方を紹介しています。
東川町への移住に興味がある方は、手に入れて、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
本「東川のプロフェッショナルたち」 – Yahoo!ショッピングここ道草館には、インフォメーションコーナーもあり、東川や旭川のパンフレットが沢山用意されています。
これらのパンフレットを持ち帰って、次の旅行の計画を立ててみるのも良いかもしれませんね。
館内には、北海道産の牛乳を使ったソフトクリーム「きらり」の販売所もあります。
休憩や飲食ができるテーブル席のコーナーもあり、時間を忘れてゆっくりできます。
東川町は、東部は「大雪山国立公園」の区域という自然に恵まれた地域であるにも関わらず、旭川という大きな町に近く不便がない、という点が人気の秘密かもしれませんね。
私も本の『東川のプロフェッショナルたち』を手に入れて、もう少し東川町の魅力について迫ってみたいと思います。
「モンベル 大雪ひがしかわ店」を散策
「モンベル 大雪ひがしかわ店」は、道の駅の道草館のすぐ隣にあります。
「モンベル」は、アウトドアの総合ブランドのお店です。
モンベルは北海道では、札幌を中心に7店舗展開していますが、道北エリアにはこの「大雪ひがしかわ店」1店舗しかありません。
店内には、大雪山(旭岳など)の登山を目指す本格的な装備から、街なかで使えるカジュアルなものまで、幅広く揃えられていました。
店員さんの人数も多く、専門的な相談にも乗って頂けそうでした。
妻が可愛いプリントのTシャツを見つけましたので、ご紹介します(笑)
このお店は、気になるモンベル製品が出たら、また訪れてみたいです。
モンベルのテントの思い出
モンベルについては、深い思い入れがあります。
私のこのブログの最初の旅(2000年)で使用したのが、モンベルの一人用テント「ムーンライト1」でした。
当時としては軽量で組み立てやすく、一人用としては最高のテントでした。
過去の旅の記事で時々登場しますので(笑)、ご興味がありましたらご覧ください。
「宮崎豆腐店」でお買い物
「宮崎豆腐店」も道草館のすぐ隣にあります。
お店は改装中で、一部の商品のみ販売していました。
- 木綿豆腐
- 油揚げ
- がんもどき
- 豆腐おからドーナツ
今回は、木綿豆腐と油揚げを買って帰りました(約600円)。
手作りなので、お値段はスーパーより高いのですが、サイズも大きいです(笑)
豆腐も油揚げも、普段買っているサイズの3倍はありそうでした。
手作りで、とっても美味しいので、オススメのお豆腐屋さんです。
次に来たときは、「牛乳おからドーナツ」を買って食べてみたいです。
アイヌの木彫り像「ニポポ」やアイヌ文化について
道の駅のショーウィンドウで、久しぶりにアイヌの「ニポポ」の木彫り像を見かけました。
「ニポポ」とは、アイヌ語で「木の小さな子」「木の人形」などの意味があり
どんな願いでもかなえて幸福をもたらしてくれると信じられ
病気やケガ等から身を守る「お守り」としてアイヌの人々の家庭に置かれていたと言われています。栗田民芸店
私が子供の頃は、北海道のどの家庭にも、必ず一つくらいはニポポ像やクマの木彫りの置物がありました。
最近は人気が無いようで、すっかり奥に仕舞われてしまったようです。
北海道では近年、アイヌ文化を伝え続けた人々の努力や、漫画「ゴールデンカムイ」やアイヌ新法の影響などもあり、アイヌ文化の見直しが急速に行われています。
アイヌ文様はデザイン的にも美しく、さまざまな意匠にも使われ始めています。
また、アイヌ語の響きは、施設名(札幌コンサートホール「Kitara」)や商品名(お米の品種「ゆめぴりか」)などに多く採用されて、身近なものになっています。
今年2019年から来年2020年にかけて、札幌や白老町に新しくアイヌ文化を伝える施設ができます。
アイヌ伝統の木彫り作品の価値が再認識されるのは、そう遠くない日かもしれませんね。
(2019/4/19追記)
この記事を読んで頂いた東川町在住の倉貫さんより、ニポポ像は元は旭川駅にあって、旭川駅が改築した時に(道の駅が)もらい受けたとの情報を頂きました。
頂いた情報を元に、昔の旅行の写真(2000年)を見直したところ、確かに旭川駅の正面にニポポ像が立っていました。
ニポポ像の歴史がわかり、より一層旭川や東川、アイヌ文化に興味が湧いてきました。
ニポポ像の場所は変わりましたが、長い間旭川の人々を見守っているんですね。
当時、北海道一周の旅をしていて、途中旭川を訪れていました。
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