<14日目、2000年6月14日> 女満別→網走・博物館網走監獄

網走 ニポポ 北海道の旅 2000年
女満別から網走へ
女満別から網走へ

 6時起床。起きてみるとテントの中がアリだらけになっていた。昨日からこのキャンプ場は虫が多いなと思っていたが、こんなに大量のアリが集まるとは思ってもみなかった。たぶんテントの中が暖かいので夜の間に集まってきたのだろう。テントの入り口を全開にして冷たい外気を取り込み、どうにかアリを外に追い出す。あわただしく一日は始まった。

早朝からアリと格闘することに。。。

 テントの角に逃げ込んだ残りのアリを追いだし8時56分女満別出発。2つ駅を移動して「JR網走(あばしり)」到着。観光案内所で「博物館網走監獄」への行き方を確認する。今日の予定は網走監獄の見学と野宿地「道立オホーツク公園オートキャンプ場てんとらんど」への移動だ。

 JR網走駅前からバスに乗り10分程度で博物館網走監獄に到着。観光案内所でもらった割引券を利用し入場券を購入する。入場料940円。博物館網走監獄は網走刑務所と網走の歴史が展示されている。通常1時間のコースだが一人旅のメリットを生かし3時間掛けてゆっくりと見学した。コースは約30の建物から成り立ち、明治時代から最近まで使われていたものを実物や復元品、マネキン等でわかりやすく展示してある。説明もかなり詳しくされており、じっくり見るとやはり3時間程度はかかってしまう。周りの観光バスの客は資料を見る時間もなくガイドの説明に耳を傾けあわただしく移動していく。ここでも商魂たくましい人がいた。入り口で写真撮影し、出口で販売するというものだ。出口付近のベンチで少しの間様子を見ていたが、売れている気配はなかった。出るときに値段を聞いてみたが1,000円とのこと。記念とはいえ少し高価な気がする。これでは買う人もそうそういないだろう。

博物館網走監獄入り口
当時の様子がマネキンで再現されている
北方民族の守り神「ニポポ」
裁判の様子を再現
網走監獄独自の「五翼放射状平屋舎房」
平屋舎房を歩く

 13時35分博物館網走監獄をバスで出発し、引き続きオートキャンプ場てんとらんど向かう。10分程度で最寄りのバス停に到着。てんとらんど入場門にゲートがあったが無視し乗り越えて先に進む。すぐさま原付オートバイに乗ったおじさんが追いかけてきた。ロッジで利用手続きをして下さいと迫る。ロッジに行き利用料金を聞きその値段にびっくりした。施設維持費と施設使用量で一泊1,510円かかるという。無料のキャンプ場があると言うがここからはかなり遠いとのこと。観念して利用手続きをする。サイト、ロッジは必要以上に整備され、ロッジ内の管理人室を見渡すと6人の事務員が暇そうにしている。自分の料金が暇人6人の給料になっていると思うと非常に腹立たしい。野宿旅をしている自分にとってここはハズレのキャンプ場に該当する。もうこのキャンプ場は二度と利用しないだろう。ロッジ内でノートパソコンのバッテリーを充電し、その間シャワーを浴びる。ロッジで一服していると突然雷が鳴り出した。そそくさとサイトに移動し手早くテントを設営する。すぐに雨足は強くなり外に出ることもできなくなった。

「道立オホーツク公園オートキャンプ場てんとらんど」

 今日は途中からツキに見放されたようだ。

空も雨雲に覆われてしまった

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